京友禅染とは

京友禅染とは伝統工芸の1つで、主に着物を染める染色技法です。江戸、元禄時代に京都にて生まれました。
京友禅が広まるきっかけとなったのが、江戸幕府からたびたび出された奢侈禁止令です。贅沢を禁じ倹約に務めよというお達しによって、金紗や刺繍、絞りなど豪華な着物が禁止されました。
そこで宮崎友禅斎が新たな技法で描いた華やかで優美な染め着物「京友禅」が人々の間で広まっていったそうです。

京友禅は1色ずつ刷毛や筆で色を挿していくため多彩な色や柄を表現できます。また金彩や刺繍を施し華やなか印象が特徴です。
その工程は20以上あると言われ、各専門の職人の手を経て1つの着物が出来上がります。

弊社ではお誂え(オーダーメイド)を専門にしており、図案から染めまで一貫して制作しています。
また友禅染だけでなくろうけつ染や素描など様々な技法を用いて、着物や帯だけでなく、のれんやストール、洋服など幅広く手掛けています。大量生産ではなく1点ものを手掛けてきた経験を活かし、新しいかたちで皆様に京友禅の魅力をお届けできればと取り組んでいます。

What is Kyo Yuzen?

Kyoto Yuzen dyeing is a technique mainly used to dye kimonos and is one of the traditional crafts.

It was born in Kyoto during the Edo-Genroku period(1688-1704).

Kyo Yuzen is made with a variety of colors and patterns because each color is applied with a brush.

It is also decorated with gold and embroidery. It has a distinctive impression. It is said that there are over 20 steps involved, and each kimono is completed through the hands of specialized craftsmen.

About Ishidamn dyeing Factory

Our company specializes in custom-made Kyoto Yuzen dyeing, and handles everything from design to dyeing. We hope to deliver the charm of Kyoto Yuzen to everyone in a new way.

kimono saying panel について

 kimono saying panel は昔から伝わる和柄を和の色で染め、英語のことわざと組み合わせました。
 また色合わせは今の気分に合う組み合わせを意識し、英語を入れることで和柄でも今のインテリアとして馴染むようにしました。
 和柄の魅力を再発見してもらえると嬉しいです。また英語のことばと和柄の取り合わせもお楽しみいただければと思います。

kimono saying panel 制作工程

 kimono saying panel は型染めという技法で染めました。

 まず色糊という糊に染料を溶かしたものを用意します。
 そして型紙で柄を置いていきます。昔から伝わる柿渋で固められた紙はもうボロボロのものも。
 型紙の上から色糊を置いていきます。
 2色使いのものは乾いてからもう1色をのせます。
 さらに乾かし最後に英語の文字を入れていきます。

柄が入った生地が完成

 染め上がった生地が完成しました。
 この後、裁断しパネルへ加工します。
 パネル加工は頼りにさせていただいている画材屋さんへ。
 プロの技で美しく仕上げてくださいました。